七夕まつり

平塚の七夕まつりに行った。

 

14年に渡る東京生活を終えて「明日」大阪に帰る友人。「七夕まつりへ行きたい」という希望にこたえて、バスで隣町へ出かけた。

昨年の七夕まつりは震災による自粛のため、夜の照明が点灯しなかった。おまけに非常に不味い油まみれの「手羽先餃子」や、手抜きの「大タコ焼き」を食わされるハズレ屋台に出会ってしまい、我が家の平塚七夕まつりの印象は著しくダウンしていた。よって今年は、七夕まつりに自ら進んで行こうという発想はなかったのだが、友人の気分に乗って、急遽、七夕飾りのたなびく隣町へと乗り込んでゆくことになったのである。

 

やはり灯りのついた七夕飾りは、いいものだ。

本場、仙台の七夕飾りには規模的に遠く及ばないが、ビールのほろ酔いに七夕の飾りは良く合う。雨まじりの天気だったが故にとても涼しく、吹き流しの隙間を「さらさら」と静かな風が吹いていた。

 

平塚という街には地方都市独特の雰囲気があって、「昭和」の臭いが色濃く残っている。祭の軒の列には、即席?(老舗?)の「お化け屋敷」があり、入り口では呼び込みのおばさんが「今年のお化けはひと味違うヨ〜」などと低音の声で繰り返している。想像するに、屋敷の中にはお化け役のオジサンやオバサンがいるのだろう。そしてロープで吊ったろくろ首なども出てくるのでしょう。安っぽい「作り」は、オバケではなく逆に人間を生々しく浮かび上がらせ、違う意味で「怖い」お化け屋敷なのだろうと僕は予想しました。(ちなみに入場料は500円。大人も子供も。幼稚園生は400円です。300円にしないのが、ケチなところです。)でも、こんな希少なお化けや屋敷は、絶滅しないで欲しいですね。来年また巡りあって、お酒の感じと機嫌が良かったら入ってみようかと思います。

大阪へ帰る友人は、中ぐらいの街の中ぐらいの盛り上がりの祭を通り抜けて、中ぐらいの幸せを持ち帰って旅立ってゆきました。またこちらに来た時は、遊びましょう。

 

 

 

 

 

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