先日7月16日は、早朝から茅ヶ崎海岸での「浜降り祭」、午後には代々木公園での「さよなら原発10万人集会」に足を運び、一日で二つの人混みに遭遇した。
浜降り祭は、茅ヶ崎の各地域から多くの神輿が海岸に集まり、神輿を担いだまま海に突入するというワイルドな祭である。早朝から私は缶チューハイ2本でほろ酔いとなり、屋台のタコ焼きやイカ焼きの至福の波間にゆらゆらと溺れた。
変わって午後、炎天下の東京・代々木公園では、色とりどりの全国の地域、組織の旗が揺らめき、「原発反対」のコールが繰り返されている。近頃、新聞を読んでブツブツ文句を言っているだけの自分に疑問を抱き始め、実際に現場を目撃してみることにした。参加のスタイルは、コールはせず、歩くパレードにも加わらず、トークや音楽ライブを観るのみとした。
ライブにはやはり、忌野清志郎が降臨していました。若手バンドはRCサクセションの「明日なき世界」をカバーし、何人かの観客は清志郎の特大看板を掲げて、それに応えていた。
「でもよぉ〜 何度でも何度でも オイラに言ってくれよ」
と、確かにそこには清志郎が降臨していた。
清志郎の歌は今、より鋭さを増している。映像で彼の歌う姿を観かえす度に、この人の才能と生き方に私はシビれるのである。
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